因果の法則
因果の法則とは
因果の法則とは、結果があれば、必ずその結果に応じた原因がある、という法則です。
因(作用)が発生すれば、
その原因から縁(物語)が始まり、
何らかの果(結果)が現れます。
そして、その結果に相応した報(反作用)が訪れるのです。結果は、目に見える形で現れるのでどうしても注意がいき、悪い結果であれば、それを変えよう必死になります。
しかし、起こってしまったことを変えるのはパワーが要り、
たとえ、変えたとしても、根本的な解決になりません。
原因が変わらないかぎり、何度も同じ結果を引き起こす可能性が高いからです。現在の状態を変える、もしくはうまくいった結果を何度も引き起こしたければ、因(原因)を見つけて分析 しなくてはいけません。
しかし、原因は往々にしてわかりにくく、見えないものであることが多いのです。
よって、見えない因(原因)を見抜くことが重要になります。
何が「原因」をわかりにくくさせているのでしょうか。その理由には
(1)因と果が時間的に離れすぎている場合
(2)因と果が異なる事象すぎて、思いもしないことが原因である場合
の2つに分かれるのではないでしょうか。数学のカオス力学系では、「バタフライエフェクト」と表現しています。
ある場所での蝶の羽ばたきが、そこから離れた場所の将来の天候に影響を及ぼすという例えでこのように呼ばれています。
通常なら無視してしまうような極めて小さな差が、やがては無視できない大きな差となる現象をさします。
また、落語家の人は「風が吹いて桶屋が儲かる」と表現しました。
結果という衣装の下に隠れた、原因という本質を見抜く洞察力を養いましょう。
病気を因果の法則から見る
・対処療法である西洋医学は、結果を変える療法、効果が表れるのは早いが、根本的な解決に至らないことがある
・根治療法である東洋医学は、原因を変える療法であることが多いので、効果が表れるのは遅いが、何度も繰り返さずにすむ場合がある
・西洋、東洋の医学とも心の状態の改善と維持は大切であるが付属的と考えられているため、原因が心にある場合、根本的な解決に至らないことがある
よって、病気のマネジメントには西洋医学、東洋医学、心のマネジメントの3つから包括的なアプローチが求められるのではないかと思います。